レジェンド・オブ・スターズは個人開発のカードゲームです。
そのため大手タイトルのように、大規模な宣伝広告・巨大な流通網・強力なIPとのコラボ・短い周期での新弾追加・大型大会の開催などをすぐに行うことはできません。
一方で、小さなTCGだからこそできるゲーム作りもあります。
そのひとつが、遊んでくださっている皆様の声を近い距離で受け取り、カードデザインやゲーム開発に反映できることです。
今回は、レジェンド・オブ・スターズがどのようにカード案を受け取りどのような考え方でカードとして実装しているのかについてお話しします。
ユーザーの意見を取り入れる
レジェスタの特徴のひとつに、開発側とユーザーの距離が近いことがあります。
イベントにはできる限り足を運ぶようにしていますし、時間があるときには実際に対戦することもあります。その中で、カードの感想やルールへの意見、新しいカード案などを直接いただくこともあります。

カードゲームは、実際に遊んでいる人だからこそ気づけることが多いジャンルです。
このカードはもっと使いやすくてもよいのではないか。この属性にこういう動きがあると面白そう。このデッキにはあと少しだけ足りない要素があるのではないか。
そうした意見は、開発側だけで考えていると見落としてしまうことがあります。
そのためレジェスタでは、ユーザーの皆様からいただいた意見を参考にしながら実際のカードデザインに反映することがあります。
実際に開発側で想定を超える制圧力が確認されたため、イベントに参加していただいている皆様に協力していただき製造前に急遽能力を調整するといったこともありました。

カード案を出しやすい場所を用意する
ユーザーの声が届きやすくなるように、レジェスタではさまざまな場所からカード案や意見を投稿できるようにしています。
公式ホームページのお問い合わせ・匿名で投稿できるマシュマロ・Discord内の新規カード提案チャンネルなどを用意し、カードアイデアを出しやすい形にしています。

もちろん、投稿された案をすべてそのまま実装するわけではありません。
ただ、遊んでくださる方が「こういうカードがあったら面白そう」と考えたものを開発側が受け取れる場所があることは、特に個人開発でのカードゲームとしてとても大切だと考えています。
スターターデッキ第2弾でのユーザー意見枠
2026年5月に発売したスターターデッキ第2弾では、光デッキと闇デッキにそれぞれ2枚ずつユーザー意見を取り入れるための枠を設けました。
この枠ではDiscord上でカード案を募集し投稿されたアイデアをもとに実際のカード効果を検討しました。

カードとして実装する際には、効果の内容だけでなく、コスト・数値・発動タイミング・既存カードとの相性・デッキ全体での役割などを調整する必要があり、それはいただいた意見から開発側で練って決定を行いました。
ユーザーの皆様から出てきたアイデアをもとにすることで、開発側だけでは出てこなかった方向性のカードを作ることができました。
結果として、新しいデッキの可能性につながるカードや、これまでとは違った遊び方を生むカードを実装できたのではないかと感じています。
今後も新規スターターやブースターパックを制作する際にはこのようなユーザー意見枠を設けていく予定です。
レジェスタらしい自由な発想を取り入れながら、カードゲームとしての面白さにつながる形で反映していきます。
ゲーム開発側としての能力実装の考え方
ユーザーの意見を取り入れることは、レジェスタにとって大切な方針のひとつです。一方であらゆる意見をすべてそのまま実装することはできません。
カードゲームは1枚のカードだけで完結するものではなく、既存のカードプール・現在の環境・今後追加されるカードにも影響します。
そのため開発側では、いただいたアイデアを参考にしながらもゲーム全体のバランスやメタゲームへの影響を考えてカードを制作しています。
新しい能力は慎重に検討する
新しい能力や、これまでになかった動きをするカード案は特に慎重に検討しています。
新しい能力を作る場合、そのルールが既存の能力や処理と矛盾しないかを確認する必要があります。
他のカードと組み合わせたときに想定外の処理が発生しないか。ゲーム中に問題なく進行できるか、総合ルールの改定が必要になるかといった点を確認したうえで実装できるかどうかを判断しています。
例えばカードを重ねてプレイするカードや、除外・追放のような新しい領域を必要とするカードは、ゲーム全体に大きな影響を与える可能性があります。
アイデアとしては魅力的でも、ルールとして安定して運用できなければカードゲームとして成立しにくくなります。
そのため、面白さだけでなく実際の対戦で問題なく扱えるかどうかも重視しています。

ただ強いカードではなく、新しい遊び方を生むカードを作る
カードを実装するうえで、単に強いカードを増やすことだけではなく「そのカードがあることで新しいデッキが生まれるか」「今までになかった動きができるか」「これまであまり使われていなかったカードが注目されるきっかけになるか」といった視点を持ちながらカードを制作しています。
ただ数値が高いカードや既存カードの上位互換になるカードを増やしていくと、環境は単調になりやすくなります。
一方で、特定のカードや戦略に新しい意味を与えるカードは、デッキ構築の幅を広げるきっかけになります。
使った瞬間に強いだけのカードではなく「このカードを活かすならどんなデッキを組めるだろう」と考えたくなるカードを作っていきたいと考えています。



年末生放送でのカード案募集
2025年の年末にはレジェンド・オブ・スターズの1年を振り返る生放送を行いました。
この配信では1年間の活動を総括するとともに次の弾で実装したいカード案を広く募集しました。
配信中にいただいたアイデアをもとに、実際のカード効果へ落とし込んでいく企画も行っています。
実装できる枠の中でユーザーの皆様からいただいたアイデアと開発側の視点を組み合わせながら、できる限り形にしていく予定です。
こうした取り組みを通して、遊んでくださる方と一緒にゲームを育てていくタイトルでありたいと考えています。
みんなと一緒にゲームを作っていく
個人開発だからこそ小回りが利き、遊んでくださる方の声を近い距離で受け取りゲーム作りに反映していくことができます。
カードゲームは発売した時点で完成するものではありません。実際に遊ばれ、対戦され、デッキが組まれ、意見が交わされることで少しずつ広がっていくものだと思っています。
開発側だけで完結するのではなくユーザーの皆様と一緒にゲームを育てていく姿勢を大切にしていきます。
今後もイベント・Discord・お問い合わせフォーム・マシュマロなどを通していただいた声を参考にしながら、新しいカードやデッキの可能性を広げていきます。
これからもレジェスタならではの開発を続けながら、より面白いカードゲームを目指していきます。


