今回は、レジェスタのロゴと裏側のデザイン制作について紹介します。
表面のデザイン記事同様、許可を頂けた範囲で制作過程資料を公開します!
裏面とロゴの重要性
表面デザインと異なり、裏面デザインは基本的に変更ができないため、カードゲームにおいて非常に重要な要素となります。
また、ロゴと併せて、ゲームの「顔」となる部分でもあるため、信頼できるデザイナーの方に依頼しました。
デザイナー紹介
夕木有 様
漫画家・グラフィックデザイナー
https://yukiyu0716.jimdofree.com/
漫画「ドロップ!! ~香りの令嬢物語~」「イケメンメイドは悪役令嬢を救う」をはじめ、グッズ、ポスターデザイン、広告やWebバナー等デザイン・イラスト分野を幅広く手掛けられています。
ロゴと裏面の設計依頼書
まず、私の中でイメージしているロゴと裏面デザインの具体的な内容を依頼書に記載しました。
レジェンド・オブ・スターズは様々な惑星に住むキャラクターの戦い!といったコンセプトなので”星”や”惑星”、色味などを伝えました。
また裏面デザインについては、このゲームが裏側でカードを場に出すこと、裏の左右による違いもあることからどちらが左右なのか分かるようにといった指示も記載しました。


また、参考資料として他業界の既存ロゴをピックアップし、イメージの近いものを列挙した資料も別途作成しました。
デザインの候補の検討
まず、ロゴデザインの候補案をいくつかご提案いただきました。

皆さんであればどのデザインを採用しますか?
“カードゲームらしさ”という観点からだと、個人的にはIやJのイメージがありました。鋭くスマートな雰囲気です。
しかし、既存のトレーディングカードゲームの枠組みにとらわれずにカードの裏面として採用した時に「ワクワクする」イメージはHが一番しっくりきていたので、この方向で進めていくことにしました。
(この他にも、HやJの別パターンのロゴも考案していただきました)
ロゴの大枠が決定した後、裏面デザインの候補案もいただきました。

ここでも悩んだ末、上下の分かりやすさからEのデザインを基準にカード枠だけD枠で決定を行いました。
余談ですが、製造の観点からはG案やH案のように1C(黒と白のグレースケール)印刷のデザインはコストが抑えられるため有利でした。
しかし、レジェスタのテーマである「銀河には色とりどりの惑星がある」というイメージを重視し、コスト面よりも見た目の鮮やかさを優先してE案を採用しています。
その後、いただいた候補案をもとにブラッシュアップを進め、最終的な完成版が完成しました。
実際にはさらに多くの候補や資料をご用意いただき、細かい部分も調整していただきました。



ロゴや裏面デザインはゲームのシステム的な面白さに直接関与するものではありません。しかし、それらはゲームの見栄えや雰囲気を大きく左右する重要な要素です。
ぜひデザインの進化やこだわりも含めて、楽しんでいただければと思います。